雨鱒・アメマス・海アメマス
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魅力
先ずは何と言ってもネイティブであるということ。稚魚放流や保護活動は一切行われていないと思われる。しかしながら個体数は多く、同じネイティブであるイトウとの差は歴然である。(イトウは絶滅危惧種となっている)体全体に散りばめられた白斑は瞳大の大きさで美しく、胸ビレと腹びれに入った青白い線も美しい。海で釣り上げられた海アメマスや、海から遡上したてのアメマス、また水深が深い内水面で育ったアメマスの体は、背中がグリーン〜エメラルドブルー、腹がシルバーメタリックで非常に美しく輝く。長い期間を河川で過ごしたアメマスは全体が茶色っぽく、野武士のような風貌を持つ。大型の個体は口元(上アゴ)が二つに割れ、三つ口となる。これをカイプと呼び、更に野生的な魅力を持つ。
カイプとなったアメマス
アメマスは特に降海後の成長速度が速く、白斑の成長が追いつかない為に、超大型個体の多くは、ドーナツ型の白斑を持つ。海の豊富な栄養を吸収し、丸々と太ったアメマスは、釣り人と強烈なファイトを繰り広げる。冬〜春、北海道の沿岸では海アメマスを狙った釣り人が、寒風に吹かれながら立ち並ぶ姿からも、釣り人の間で如何に人気が高いターゲットであるかを知ることができる。
釣り方
ルアー/フライどちらにも好反応を示す。群れている事も多く、パターンがはまれば何尾ものアメマスが入れ食いとなる事も珍しくない。ただし、選り好みが激しい一面もあり、様々な釣り方を試しても、全く反応しない事も多い。
私たちが生まれるはるか以前から、北海道に根付いてきたアメマスは、アイヌ民族の伝説にも、度々登場します。有名な話では、鹿を丸呑みした巨大なイトウが川をせき止め、湖となったという話。これ、実はアメマスの伝説として語られたとの説もあります。
アメマスとイトウは、生態も似ています。例えば体型。基本的にはどちらも細長く、泥の上を這うように移動できます。この能力により、せっかく釣り上げた魚の写真を撮ろうとしていると、カメラの準備をしている内に、ウネウネと這って逃げられてしまう事もよくあります。また、どちらも多少の濁りなら苦にせずルアーやフライに反応します。
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